神奈川県自然環境保全センターその2
2001年9月29日(土)     バス  →徒歩
愛甲石田駅、本厚木駅、伊勢原駅のいずれか馬場リハビリ入口→神奈川県自然環境保全センター

9月8日の観察会に参加した時に「自然観察会の企画・運営〜自然観察オリエンテーリングを実践して
みよう〜」というチラシを見つけ、締め切りにまだ間に合ったので応募した。
神奈川県には「神奈川県フィールドスタッフクラブ」というボランティア団体があり、先日の観察会もその
方たちが担当されていた(日曜日は他の団体が観察会を担当しているらしいが)。そのスタッフ養成講
座のひとつだった。それを知ったのは当日だった。フィールドスタッフとして県の認定を受けるには、自
然保護講座4回、自然観察等指導技術研修会3回、フィールドスタッフ体験教室(今回のはこれ)3回、
(財)自然保護協会の2泊3日の自然観察指導員養成講座を受講しなければならないそうだ。この中で
いちばん大変なのは(財)自然保護協会の研修なんじゃないだろうか?応募者が多くて受講がなかなか
できないというウワサを聞いたことがある。私は自然観察会の解説をすることに興味があったので、今
後の活動の参考になればと思って参加した。森林インストラクターとして活動をしていく予定なので、欲
張ってフィールドスタッフにまでなることは無いなというのが正直なところ。

意外にも参加者はたった9人。フィールドスタッフも9人。参加者の緊張をほぐすことをアイスブレ−キン
グと言うが、アイスブレーキングとして、「お見合いゲーム」なるものをやる。時間内に6人に自己紹介を
し合って、メモするというもの。なんだか、急いでやったので誰が誰だったか全然覚わらず。私にとって
はストレスのたまるものだった。好き嫌いは人それぞれだが。

自然観察オリエンテーリングとは、自然観察を行うフィールド内を参加者が地図を片手に回りながら、ク
イズに答え、楽しみながら自然観察を行うものである。
参加者が大勢いても少ないスタッフで対応できる
自然観察会の企画のひとつである。実習ということで自分たちで観察材料を探し、実際に問題を作って
みることになった。さっそく2班に分かれて、フィールドスタッフの案内で自然観察園へ。ルートはほぼ観
察会の時と同じでスタッフも同じ人がいたので、ほぼ説明も同じだった。でも、今回カニクサをじっくり見
たり、スズメウリ、イノシシの足跡、ミゾソバの花、アマチャヅルの実、鹿の角とぎ跡、ナツアカネ、目玉
模様のある芋虫などを見ることができた。自然観察の楽しいところは同じ場所でも、行くたびに新しい発
見があることだと思う。
                             
        
    カニクサ                スズメウリ               イノシシの足跡

                              
         アマチャヅルの実                鹿の角とぎ跡                     ナツアカネ

実習室に戻り、クイズを作るために図鑑で調べ物をする。すぐに昼に
なってしまったので、昼食をとり、休憩。昼休みにセンターの展示を見
ているとさっきの芋虫がセスジスズメだったことが分かる。インターネッ
トでセスジスズメを検索すると結構出てきた。サトイモの害虫として古
くから知られているとか。サトイモ畑を覗いたらまた会えるかもしれな
い。                       
                                                 
                                                           セスジスズメの幼虫


クイズは1人2問作ることになった。私は、印象的だったアマチャヅルの実の絵を書いて、「これを探して
みよう。」というのと、「甘いにおいの元を探そう。(ヒント:丸くて縁が波状でフリルのようになった葉)」と
いうのを2問作った。場所は地図上に落としてある。作り終わると、それをコピーして冊子にし、他の班
の作ったものを持って、実際にクイズの解答を皆で探した。全体に感じたことは難しすぎること。対象は
小学生だったはずだが・・・。実習室に戻り、お互いの班の問題の感想を班ごとにまとめて発表した。
私の作った問題についての感想は、アマチャヅルの葉の絵が図鑑からのもので、実際には虫食いだっ
たということ。いや、ごもっとも。2問目は講座受けに来る人だから、難なく正解。参加者が小学生だった
ら、どうだろうか。葉のにおいをかぎながら、いっしょうけんめい探してくれただろうか?残念ながらそれ
は分からない。答えはカツラ。紅葉してくると葉から甘い香りがする。「砂糖醤油」とか「キャラメル」のよ
うだと言われている。前回観察会に行った時は、それほど香ってなかったが、今回は結構香っていた。

人気のあった問題を紹介すると、まずはケヤキの木のパズル。ケヤキの木の皮が問題用紙についてい
て、「どこにあったものか、木の幹にはめて下さい。」というもの。みんなでパズルを楽しんだ。
もうひとつは「草むらの中に入ってみよう。どんな草の実がついてくるかな。」というもの。草むらを歩くと
いつの間にか服についてくる草の実のことである。子供のころくっつけあって遊んだ記憶のある人も多
いだろう。これは相手の班に出題したものだが、みんな草むらに入って楽しんだそうである。このとき
は、ヌスビトハギ、オナモミ、イノコズチなどが付いて来たそうである。

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