JR常磐線岩間駅からタクシーで愛宕神社駐車場へ。
駐車場周辺は桜が多かったが、時期を過ぎていた。例年ならちょうど良かったはずなのだが、暖かい日
が続いたせいか、花はほんの少ししか残っていなかった。

登山道の脇にはタチツボスミレが咲き乱れていた。登山道の看板によるとナガバノスミレサイシンがあ
るというのだが、よく分からなかった。
やがて、道は急勾配になっていった。駐車場に観光バスで来ていたカルチャーセンターの団体さんに追
いつく。私の前を歩いていた、その団体の女性がヒミズの死体を見つける。おおっ、と思って写真を撮り
たかったが、団体の男性が近づいてきて、モグラだと説明を始め、輪が出来てしまったので退散した。
手が小さいからヒミズだったのだが・・・昔ヒミズの死体を奥日光で見た時、モグラとどうちがうんだろうと
思って図鑑を見たことがある。モグラの手は穴掘り用に大きく発達している。

途中クロモジの花が咲いていた。葉を少し採って揉んで匂いをかい
でみた。とてもいい香りがする。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　クロモジ

登山道は、アップダウンが激しくなんども登ったり下ったりした。ガイドブックの簡単な地図ではとても険
しくは見えないし、目指す山も600ｍに満たない低山なのだがあなどれない。
団子石峠を過ぎても相変わらずのアップダウン。途中、ツクバキンモンソウ、エイザンスミレ、フモトスミ
レなどを見た。私たちの仲間には見つけにくい花を見つけるのが得意な女性がいるのだが、シュンラン
を見事に見つけてくれた。シュンランはとてもきれいだが、藪のなかにあり見過ごしがちである。シュン
ランがあると知って、きょろきょろ探しながら、歩き始める。

　　　　　　　　　       　　　　　
　　　　　ツクバキンモンソウ　　　　　　エイザンスミレ　　　　　　　フモトスミレ　　　　　　名前の分からないスミレ

難台山に到着するが、まだ吾国山が待っているので、小休止だけして下る。途中、ミヤマシキミ、ウグイ
スカグラ、エンレイソウなどの花が咲いていた。
　　
道祖神峠を過ぎ、洗心館に到着。県の施設で広場があったが、「許可なく立ち入るべからず」などと書い
てあったので、空腹をがまんして吾国山を目指す。途中キブシの花やサクラが咲いていた。吾国山の山
頂手前には花をたくさんつけたヒサカキがあった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　エンレイソウ　　　　　　　　ミヤマシキミ　　　　　　　　　キブシ　　　　　　　　 　　ヒサカキ

吾国山の山頂に着いて、やっと昼食をとる。かなりおなかが減っていたので、昼食が待ち遠しかった。
吾国山を下ってしばらく歩くとカタクリ群生地に着く。たくさんのカタクリを見ることができたが、時期が少
し遅く、遠目にはきれいだが、すでにドライフラワーになっているものも多い。とは言っても、みごとな群
生だった。しばらく歩くと、登山道の看板に書いてあったナガバノスミレサイシンが咲いていた。

　　　　　　　   　        　　　　　　                                  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
               　　　　　　　　　　　カタクリ　　　　　　　　　　　　　　　　ナガバノスミレサイシン

相変わらず、シュンランを探しながら、下るとついにシュンランを見つけた。
登山道脇にあったが、花が藪の方を向いていた。藪の中は暗くてうまく写真が撮れないので、登山道
側から写真を撮った。藪に入って、デジカメで撮ったものもなんとか写っていた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
吾国山を出発してからは、アップダウンがなく、下るだけで楽だった。途中でシュンランのたくさんある
場所もあって、シュンランを堪能できた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　シュンラン　　　　　　　　　　　　シュンラン拡大　　　　　　　　　　　　キランソウ　

登山道が終わり、福原駅まではのどかな田園地帯を歩いた。ツクバキンモンソウと似ているが花の色
のちがうキランソウが咲いていた。JR水戸線福原駅に到着し、解散。

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